宮川氾濫-平成16年の台風21号の豪雨

三重県大台町は平成16年の台風21号で甚大な被害を受けました。

 私が大台町に伺った時は、紅葉が少し残っていましたが、空の青と両岸の緑を水面に映して、濃い翡翠色の水がゆっくり流れ、自然のカーブが程よくて
「へぇ~!すてきな川~!」
「幅はそんなにないけど、深そう~。」
なんて思いながら、道沿いの綺麗なこの川が、あの時の氾濫した川だとは知らずに。

大台町(大台ケ原)

 宮川(みやかわ)は古くから「神の川」と呼ばれ、伊勢神宮の外宮に祀られている豊受大神宮(とようけのおおみかみ)の禊川(みそぎかわ)だったそうで、元は「豊宮川」と呼ばれていたそうです。いつしか、「豊」がとれて「宮川」と呼ばれるようになったのですね。(国土交通省 宮川の歴史より

 伊勢に行くと「五十鈴川」という標識が目に着きますが、(伊勢神宮内宮にある「五十鈴川」が有名ですね)宮川は、この五十鈴川や勢田川と合流して伊勢湾に注いでいるそうです。

谷(たに)室長さんのお話:

  • 雨の降り始めは、こんな大きな被害が出るとは思わなかったんです。
    台風が来ているので、山の様子が気になって一人で山に入ったんだけど、
    頂上に着いた頃、雨の量がもの凄くなり、風も強くなって来て、身動きできなくなってしまいました。
    しようがないので、雨風をしのげる木を探して、なんとか朝まで待つことにしたんですが、
    「きっと宮川が氾濫して、役場も人も流されちゃったんじゃないか?」
    と、気が気じゃなかったです。

 暴風雨で、もの凄い嵐の中一夜を明かして、倒れた枝や木をどけ、滑り落ちそうになる所を必死に役場を目指したそうです。なんとか昼過ぎに下に着き、

  • 頭のてっぺんから長靴までドロドロの自分を見た同僚が
    「おおっ、生きていましたか?!」
    「もう、ダメだと思っていましたよ!」
    と、幽霊でも見たかのようにビックリして、キョトンとしていましたよ。
    自分は自分で、
    「みんなはどうした?」
    「みんなは!」と。
    その後は、二人で抱き合って・・・。
    こんなことは初めてでした。
    今では笑い話ですけど
    「みんなで、谷さんはきっとダメだなぁ。この雨風じゃぁなぁ・・・。」
    と、話していたんらしいんです。

 夕方になっていたので産業室の窓から見える山は濃い紫色の影になっていました。

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